地域振興を目指している中小企業室に籍を置く形で「五福ふれあいまちづくりの 会」が結成された。 2 メンバーは四十歳台を中心に少数だが精鋭を持ってし、校区の各種団体(社会 福祉協議会、自治会、婦人会、尚歯会、青少年健全育成協議会、防犯協会、交通 安全協会、民生委員、ボランティア協会、消防団、PTA等)の協力と支援のも と、活動を開始した。 《地域住民の心のふれあいを目指して》 会則に掲げた目的は、先に述べたこの現況を、地域住民の心のふれあいを取り 戻すことにより打破しようとするものであった。 ふれあい塾の開講においては、講師をお招きして「地域の歴史」を学んだり、 「もやいのまちづくりについて」や「町の宝物探し」についても学んだ。 《私たちの町の宝物探し》 平成四年、活動の実践として“五福界隈ウォッチィング”を催し、この町の持 つ歴史を留める寺院や商家を訪ねた。 校区内外から応募された参加者や地域に住みながら地域の歴史については全 く知る機会のなかったマンションの住民、小学生の児童と保護者の方々から、こ の町の持つ歴史的財産に対して多大な評価をいただいた。 もちろん、案内役を務めたのは一生懸命勉強したメンバーと地域の古老の方々 であった。 《復活!閻魔祭り》 細工町四丁目にある宗禅寺では、昭和三十年代までは毎年旧盆の十六日に閻魔 さまのお祭りが開かれ、境内には見世物小屋まで出たという。三十五年ぶりに復 活させようとまちづくりの会で取り組むこととなった。 細工町通りから一駄橋までを、歩行者天国とし、通りの両脇には尚歯会(校区 老人会)会員と五福校児童が一緒になって作った灯篭を飾り、お堂には宗禅寺所 蔵の閻魔様と総社神社に保管してある松本喜三郎作の閻魔様を配し、冥府十王図 の地獄絵をお飾りする。 境内ではPTAやまちづくりの会、婦人会による夜店が出た。 また、祭りが最高潮に達した時に、メンバーが扮する閻魔王と地獄の仕置き人 が登場、こどもたちは逃げ惑う。 この夜の人出は各種団体の皆さんの協力を得て、校区内外そしてマンションに 住んでいる人々で大変な賑わいを見せた。一方、メンバーは、祭りの段取りはも ちろん、閻魔信仰についての勉強に明け暮れざるを得なかった。 《地域の先輩たちの残した歴史と伝統を引き継ぎ後世に残す》 こうして、私たちの町独自の“ふるさとづくり”は地域住民の手で、取り組み の確かな足掛かりを得た。閻魔さんを見て泣き叫んだ子供たちはきっと大人にな った時に自分の子どもにあの怖かったことを語るだろうし、このふるさとを
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